新電力の関連用語集

新電力に関連した用語集です。随時更新。※上からあいうえお順です。

オール電化とは

オール電化とは、その名の通りガスを使わずに冷暖房から給湯までの全てを電気で賄うシステムです。火を使わないので安全性や災害時の復旧の速さなどメリットは様々ですが、電気代の値上げ等から国内の普及は今一つなのが現状です。

旧一般電気事業者とは

旧一般電気事業者とは、北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力・九州電力・沖縄電力の10社を指します。2016年4月の電気の自由化により、小売電気事業者に統一されています。

ガスの自由化

2017年4月から家庭向けの都市ガスの自由化がスタート。様々な企業がガス事業に参入し、ガス会社と自由に契約できるようになりました。

契約アンペア

契約アンペアとは、電力会社の契約時にどれくらいの電気を必要とするのか契約するアンペアを決めなければなりません。この契約アンペアは10~60Aまであり、アンペア数が高いほど基本料金が割高になります。

再生可能エネルギー

再生可能エネルギーとは、石油や石炭、天然ガス等の限りある資源とは違い、太陽光や風力等といった地球上で常に存在するエネルギーを指します。「枯渇しない」「どこにでも存在する」「CO2を排出しない(増加させない)」のが最大の特徴です。具体的な種類としては、太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱があります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス等)の固定価格買取制度によって、電力会社等が買取りに必要とした費用を消費者が電気の使用量に応じて負担するものです。

スイッチングとは

現契約電力会社から新電力に切り替わるタイミングをスイッチングと呼びます。実際には、電力広域的運営推進機関のスイッチング支援システムで行われています。

スマートメータとは

スマートメーターとは、通信機能を持つ電気メーターです。これまでは銀色のギザギザ円盤がグルグル回る従来型の電気メーターが主流でしたが、現在は黒色のスマートメーターに随時切り替わっています。30分後毎に通信可能なことから電気機器毎の電気使用量や見守りサービス等の提供が可能になりました。新電力に切り替えにはスマートメーターの設置が必須ですが工事の手配や費用負担はありません。

電気の自由化とは

2016年3月までは家庭や商店向けの電気は、全国各地域の電力会社(東京電力、関西電力等)が独占販売を行っていましたが2016年4月以降は様々な業種の企業が電気事業に参入し、現在700社以上の登録があります。自由化の目的は「電力の安定供給」「電気料金を最大抑制する」「電気利用者の選択肢を増やし、企業の事業機会を拡大する」になり、地域に縛られない電力の供給網を整備し、様々な企業の参入で価格競争が発生し安価電気料金の実現、さらに国内の電気ビジネスの拡大から経済の活性化にも繋がっています。

電気料金の内訳と見方

電気料金の内訳は、下記5項目から構成されています。※東京電力エナジーパートナー従量電灯Bを参考

①基本料金:契約アンペア数により変動。例えば40Aなら1144円。
②電力量料金:使用量が多いほど単価が高くなる3段階変動。
③燃料費調整額:原油・LNG・石炭等の燃料価格の変動に合わせた調整を行い、消費者が支払う電気料金に含めたものです。
④再生可能エネルギー発電促進賦課金:電力会社が太陽光等の再生エネルギーで発電した電気を買い取る費用の一部を消費者が負担する制度です。
⑤適用される割引:口座振替にすると55円割引。※ 東京電力エナジーパートナーの場合。

新電力に切り替えた場合、①基本料金と②電力量料金に安さの差がありますが、③燃料費調整額と④再生可能エネルギー発電促進賦課金に関しては共通なので差はありません。

電気契約の種類

電気契約には色々な種類がありますが、一般のご家庭の多くが「従量電灯B」というプランになりますが、電力が足りない場合は従量電灯Cが適応されます。また業務用機器等の使用がある商店や店舗では「低圧電力(動力)」の契約が必要となります。他にも高圧電力等のプランがありますが割愛します。※東京電力エナジーパートナー参考

燃料費調整

火力発電に必要な原油・LNG・石炭等の価格変動を電気料金に反映させるため、その変動に応じて毎月の電気料金を調整する制度です。請求額に関しては共通なので電力会社の間で差はありません。

PPSとは

PPS(ピーピーエス)とは、特定規模電気事業者のことでPower Producer and Supplierという英語表記の略称になり、新電力会社を指します。

ブレーカーとは

電子レンジ、掃除機、エアコン等を同時に利用した際、電気が遮断(ブレーカーが落ちる)されます。契約アンペア以上の電気が同時に流れるとそのブレーカーが働いて、電気をブレイク(落とす)するのです。過大な電流による電線や家電の過熱による事故(火災など)防止等、重要な役割を果たしています。ブレーカーには、主幹用、分岐用等の種類があります。

力率割引とは

力率とは、家庭や店舗で電力が有効使用されているかを示したものです。力率が85%以上になると1%につき基本料金1%(最高15%)が割引されますが、逆に85%を下まわる場合には1%につき1%割り増しになります。申込等は必要なく、検針情報の中で力率が確認できます。