SDGs(エスディジーズ)とは

近年、マスメディアで特集されるなど、広く認知されつつあるSDGs (エスディジーズ)というワード。

世界的に認知度は高く、日本でも50%近い人が認知している調査結果があります。

SDGsについて、まずは「知る」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

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SDGs(エスディジーズ)とは

SDGs とは、具体的にどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。

SDGs は「Substainable Development Goals」(持続可能な開発の目標)を略したもので、具体的には2030年までに持続可能であり、より良い世界を目指すための目標になります。

人類はこれまで戦争や感染症、貧困問題など様々な困難を乗り越え、歴史を築いてきました。

近年、気候変動による環境問題をはじめ、数多くの課題があり、このまま安定して地球に住み続けることが困難な状況が懸念されています。

そこで、国連のサミットで世界のあらゆる立場の人々が結合し考えついた対策が、「SDGs 」としてまとめられました。

これは「誰一人置き去りにしない」という約束を掲げ、先進国、発展途上国が一丸となって取り組むべき目標として構成されています。

SDGs(エスディジーズ)17の目標

SDGsの取り組みは、17のテーマから目標が掲げられています。

目標
内容
①貧困をなくそう世界中の6人に1人が極度の貧困だと言われ、途上国を中心とした貧困問題が未だ深刻になっています。SDGsではあらゆる貧困を終わりにしようという目標が掲げられています。
②飢餓をゼロに2030年までに栄養不足をなくし、飢えをなくすことが宣言されています。
③すべての人に健康と福祉を世界には十分な医療を受けられない人が多くいます。誰もが健康で幸せに暮らしていくための目標とターゲットが掲げられています。
④質の高い教育をみんなに途上国を中心に世界では5人に1人の子どもたちが学校に通うことができていません。男女や貧富の区別がなく、学校教育を受けることが出来る世界を目指す。
⑤ジェンダー平等を実現しよう世界には女性であることを理由に教育を受けられなかったり早い年齢での結婚の強制、人身売買などにより差別される女性がたくさんいます。男女平等と女性の能力や可能性を伸ばそうという取り組みです。
⑥安全な水とトイレを世界中に途上国では安全な水を飲めずに命を落としてしまう子供たちがたくさんいます。日本ではこうした国々への募金活動が行われています。
⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに世界では多くの人が電気を使用できない環境で暮らしています。誰もが安価で電力を使用できるようにする、また再生可能エネルギーの使用方法を増やす目標が掲げられています。
⑧働きがいも経済成長も 児童労働の禁止やだれもが安心して働くことができる世界になること、また国内総生産、経済の生産性の成長を目的とした目標です。
⑨産業と技術革命の基盤を作ろう 誰一人取り残されない持続可能な産業化を進め、公平なインフラや産業の成長を目標としています。
⑩人や国の不平等をなくそう極端な二極化が進む世界で年齢や人種、障害や宗教などにとらわれず格差をなくし平等なチャンスが与えられる世界になることなどを目標として掲げています。
⑪住み続けられるまちづくりをごみの分別をはじめ、ポイ捨てゴミを拾う活動など各自が積極的行うことが大切さを掲げています。
⑫つくる責任つかう責任最近では食品ロスを減らそうという取り組みが企業やお店で広がっています。消費者はリサイクル製品を選ぶ、おさがり品を使用する、業者は不要物をリユースして新たな物を作るという観点が大切になっています。
⑬気候変動に具体的な対策を地球における気候変動が大きくなる中、各地で自然災害が頻発しています。こうした自然災害に対するより具体的な対策が決められています。
⑭海の豊かさを守ろうプラスチックごみによる海の汚染が深刻化しています。ゴミ拾い活動や持続可能な海産物生産の取り組みが行われています。海のエコラベル「MSCマーク」に注目されています。
⑮陸の豊かさも守ろう海だけでなく、陸の生き物にも絶滅の危機が広まっています。生物多様性や森林などの陸地を守り、回復させる取り組みが行われています。
⑯平和と公平さをすべての人に世界では虐待や人身売買、暴力など受けている子供たちが多く、テロや犯罪も少なくありません。国際的な協力を通じ、この問題に取り組み、また差別のない法律や政策をすすめることが目標とされています。
⑰パートナーシップで目標を達成しよう開発途上国の貧困が際立つ世界で国際支援や投資、輸出をすすめる仕組みが作られています。

これらの目標には、それぞれ10個前後のターゲットと呼ばれる、より詳しく具体的な目標達成のためのプロセスが掲げられています。気になる方はぜひ確認してみましょう。

SDGs(エスディジーズ)の課題点

こうして具体的に目標が掲げられているSDGsの取り組みですが、目標は一人ひとりの行動では達成が困難だという意見もあります。

大企業のような莫大な資金や人の手を持つ団体ではない限り目標達成は難しいと指摘され、企業もまた人員やコスト面においてのデメリットは避けられません。

また、目標の基準は国や地域によって異なり、具体的な数字での目標において、その数字が本当に適当であるのかどうかについても適宜議論し、改善していくことが求められています。

SDGs(エスディジーズ)のバッジ

SDGsバッジは、それぞれのゴールの彩った丸型の少し派手なバッジになります。

バッジは政治家や著名人の間でよく目にしてましたが、最近では電車の中でサラリーマンの胸にも見かけるようになりました。

このSDGsバッジをつけていることで、世界がかかえる課題の解決に取り組む人間だというポジティブなイメージを発信できるのではないでしょうか。

中にはカッコいいからつけている人もいますが、「SDGs」を知ってもらえるきっかけにもなるため、十分に貢献していると言えます。

SDGsバッジは、ニューヨークの国連本部で販売していますが、国内でも国連の承認を得た販売者のSDGsバッジは購入が可能になり、今では様々な種類のバッジが販売されています。